私事

8月22日に祖母が亡くなりました。
学校の先生、その後は茶華道の師範として多くの生徒さんに囲まれていた祖母は、大正生まれとは思われないほど意識が高くて、積極的で、人が好きで、社交的で、慕われて。決して、お小遣いをたくさんくれる、欲しいモノを買ってくれる甘いおばあちゃんではなかったけれど、小学校で教えた生徒が40歳になっても「先生」と言って訪ねてくる祖母が、私にとって自慢で憧れでした。私が中学生のときに、「祖母のような意識の高い働く女性になることが目標です」という作文を書いて、クラスの代表で学年生徒の前で発表したときはとても喜んでくれました。
茶華道の師範としてバリバリだった祖母が8年前に倒れて、それからは闘病する祖母も介護する家族もとても大変でした。その長い8年間、特にここ1年半は植物人間の状態で、心の準備も十分出来ていたし、一報を聞いて「明日の松竹座、どうしよう」が頭をよぎるようなそんな状況でした。

でも、通夜の祭壇を見て、目標だった祖母がこの世からいなくなってしまったことを実感して、涙が止まらなくなってしまいました。身内最速で号泣状態でした。
もう、通夜も告別式も終わって、家族の前では絶対泣けないけれど、いまだに涙が止まりません。あんなかっこいい女性になることが今の私の目標です。今の私は、働く女性であることは目標どおりだけれど、意識の高さはとても及びません。
大正生まれ、昭和を過ごした祖母があそこまでできたんだもん。昭和生まれ、平成を生きる私はもっとできるはずですよね。頑張ろうと思います。そしておばあちゃんに、天国からずっと見守っていてほしいと願います。